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日産、2011年度第3四半期の決算を発表 ~通期予想の見通しに変更なし~

自動車メーカー各社の決算発表が続いた今週8日、日産は2011年度第3四半期決算を発表しました。当期純利益は前年同期比3.2%増加し、827億円となりました。

第3四半期の対ドル為替レートは平均79円となり、日本の自動車メーカーにとって大きな逆風となりました。

しかし今年度9ヶ月の実績からは、日産が競合他社と比較し、自然災害や現在も続く欧州危機の影響を少なく抑えることができたことが分かります。

2011年度第3四半期累計(9ヶ月)の純利益は、ホンダが70%以上の減、トヨタが約60%減の1,625億円となった一方で、日産は7.7%減の2,661億円と両社を上回りました。

IR担当の田川丈二執行役員は、「営業利益、売上高、いずれをとっても日産の業績は堅調なものとなりました。2011年は震災、円高、タイの洪水、欧州の債務危機など困難が続く1年となり、自動車メーカーにとって非常に厳しいものとなりました。下方修正をしたり、過去最低レベルの結果となった企業がある中、比較論とはなりますが、我々の結果は素晴らしいものだったと言えると思います」と述べました。

田川は、経営層のリーダーシップと優先順位を明確にすることで、日産は2011年、数々の逆風にも関わらず、他社より優れた業績を上げることができたと述べています。

日本市場での販売はわずかに減少したものの、グローバル全体では販売は好調であり、日産のグローバル市場占有率は0.5%増の6.1%に上昇しました。

特に欧州、中国、北米市場では販売が2桁パーセントの成長を遂げました。

その結果、2011年度9ヶ月間の販売台数は前年比13.6%増の3,429,000台となりました。

日産・ルノーアライアンス全体では、販売台数は3年連続で記録を更新しています。2011年暦年では8,029,222台となり、グローバル市場占有率は10.7%(前年は10.3%)となりました。

投資銀行CLSAアジア・パシフィックのリサーチ部デピュティヘッドであるクリストファー・リクター氏は、「このようなアライアンスでの成功は現在の会社の状況にはっきりと現れており、今後も成長が見込まれます。アライアンスの失敗例が続くなか、日産の事例はまさに例外的です。ほとんどの会社がアライアンスを模索していますが、それは大きなアライアンスではなく、領域ごとに別のメーカーと手を結ぶケースが多いように思います」と述べています。

先日、日産、ルノーからブラジル・リオデジャネイロとメキシコ・アグアスカリエンテスの新工場建設が発表されましたが、工場稼動後の2014年上期にはこれらの工場はグローバル販売に大きく貢献することになるでしょう。

しかし、日本事業についてリクター氏は、「各自動車メーカーは国内生産と円高に対する長期的な戦略を考える必要があります。短期的には、例えば海外から部品を調達したり、日産がタイで行っているように、海外で生産して日本に輸入するなど負担を軽減するためのあらゆる施策をとることになると思いますが、その状態が長く続けば、国内での生産体制の見直しを迫られることになるでしょう」と述べました。

日産の役員陣は今後の見通しについて懸念を示した一方、当期純利益2,900億円を含む2011年度通期の見通しは変更しませんでした。

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