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ピーターCFOが語る2011年度第3四半期決算と、2011年度通期業績見通し

日産自動車最高財務責任者ジョー・ピーターに2011年度第3四半期決算と、2011年度通期業績見通しおよび円高の影響と対策について、話を聞きました。

Q1. まず、第3四半期決算の主なポイントと、2011年度通期の業績見通しについて教えてください。

A1.

2011年度第3四半期までの業績は極めて厳しい経営環境にも拘らず、順調に推移し、心強く思います。いくつかポイントを申し上げましょう。

まず、日産車は世界中でご好評をいただいております。第3四半期までのグローバル販売台数は累計342万9,000台に達し、前年同期比41万1,000台増、13.6%の伸びを実現しました。2011年10月から12月までの3ヵ月間の水準はこれを更に上回り、19.5%増加しました。また、第3四半期までの9ヵ月間のグローバル市場占有率は前年同期比0.5ポイント増の6.1%を達成しました。2011年10月から12月までのグローバル市場占有率は前年同期比0.8ポイント増の6.5%です。

東日本大震災、タイの洪水被害、そして長引く円高に加えて原材料価格の上昇等、数多くの逆風の中、確かな業績を果たしたことは注目に値します。2011年度第3四半期までの9ヵ月累計の連結営業利益は4,280億円(約54億米ドル)となり、売上高営業利益率は6.4%となりました。

同期間の連結当期純利益は2,660億円(約34億米ドル)、売上高当期純利益率は4%です。一方、自動車事業のフリーキャッシュフローは1,730億円(約22億米ドル)に達し、第3四半期末の自動車事業実質有利子負債は3,570億円(約46億米ドル)のキャッシュ・ポジションとなりました。

2011年度第3四半期累計の財務実績は前年同期から若干悪化したものの、そのほぼすべてが為替変動による減益に起因しています。当社の事業基盤は確実に改善しています。事実、2011年10月から12月までの3ヵ月間の連結営業利益と連結当期純利益は前年同期に比べて増加しました。

 

Q2. グローバル市場占有率は上昇したとのことですが、全体需要の伸びを上回るシェア拡大を実現している地域はどこですか?また、特に大きな課題に直面している地域はありますか?

A2.

当社の販売構成は、特定の市場にかたよらず、各地域でバランスよく台数増を実現しています。事実、日本国内は、東日本大震災に伴う供給不足の影響を直に受けたものの、当社はほぼすべての主要な市場で二桁台の販売増を実現しています。2011年度第3四半期までの北米における日産の販売台数は12.1%増加しました。欧州では21%近く伸びています。中国では20%を超える拡販を達成しました。その他地域の販売は14.2%増となりました。

国内販売も減少したとはいえ、日産の販売台数の対前年減少幅は、全体需要のそれを下回り、市場占有率は前年比1.3ポイント増の14%となりました。

 

Q3. 円高の影響についての説明がありましたが、これは日産のみならずすべての日系メーカーに影響しています。円高の影響を詳しく教えてください。

A3.

円高は当社の業績に甚大な影響を及ぼしています。円ドルレートが1円変動すると、1年間で200億円相当の営業利益の増減につながります。2011年度第3四半期までの為替変動は1,500億円の減益要因となりました。為替変動は、当社の業績に大きく影響していることがお分かりいただけると思います。

仮に2010年度第3四半期の為替レートに置き換えると、2011年度第3四半期の連結営業利益は5,780億円を上回り、売上高営業利益率は8%以上となります。このように、円高は著しい影響を及ぼしているのです。

中期的には、円建ての売上と円建てコストのバランスを改善し、円エクスポージャーを削減する取り組みを進めています。例えば、日本国外の競争力の高い、優秀な調達先からの部品・サービスの購入を増やし、生産体制を見直すこともその一環です。現在の円高の状況を受け、これらの取り組みを強化し、加速しています。

 

Q4. 東日本大震災から1年近くが経ち、昨年の後半にはタイの水害もありました。日産はこれら災害を乗り越えることに成功したのでしょうか?

A4.

乗り越えられた、と言っても差し支えないでしょう。従業員の大変な努力のおかげで、災害からの復旧を果たすことができました。第3四半期の業績は、全社的な取り組みの賜物です。

ただ、これからも厳しい環境は続きます。円高と欧州の債務危機、そしてそれに伴い想定されるグローバル経済の成長鈍化が当面の主な課題です。しかしながら、今年度の初めに発表した中期経営計画「日産パワー88」の達成には自信があります。また、お客さまがワクワクするような商品計画と、会社の迅速な対応力をもってすれば、今後直面する数々の課題を克服することができるでしょう。

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