NISSAN REPORT BLOG

RSS
TOP > レポート > 事業を加速するジヤトコ

事業を加速するジヤトコ

富士山の麓に本社を構える自動変速機メーカー「ジヤトコ」は、世界のCVT(無段変速機)の約半数を生産しています。

ジヤトコのCVTは日産の多くの車種だけでなく、スズキやルノーでも採用されており、同社は電気自動車「日産リーフ」用DC/DCコンバータのケースも供給しています。

1997年にジヤトコがベルト式CVTの生産を開始して以来、CVTは年々進化しており、「CVT8」がその最新型となります。同社の岡原博文プロダクトチーフエンジニアはCVTの可能性について、「もっと良くすることは出来ると思っています。さらに、レシオカバレージの面で、高速ではとても静かで発進の時には力強いというところも広げる余地はまだ残っていると思います。技術はどんどん進歩しますので、今はできなくても、色々と先行開発をやっていく中で、その未来はどんどん大きくなると思います。そうするともっと多くのクルマに搭載していける余地が十分にあると思っています」と述べました。

メキシコや中国への海外展開は自動車組立工場のより近くにジヤトコの生産拠点を配置することを狙ったもので、すでにCVTのグローバル生産は1000万台を超えています。

国内での生産設備が分散されているため、昨年の東日本大震災での直接の被害は免れましたが、本社所在地の富士市周辺は地震が多く発生する地帯であるため、工務部の渡邉部長は常に備えが必要だと強調します。

渡邉部長は、「現在、災害の際に工場間で補完し合えるシステムを構築中です。今回経験して分かったのは、設備が傾くなどのハード面のトラブルは対策を打てばよいのですが、内製工順がリスクを回避できる状態になっているか、または、サプライヤーがリスクを回避できる状態になっているかが、一番深く、難しい問題だと思っています」と述べました。

ジヤトコは2013年にタイの工場も稼動させる予定で、2015年にはCVTのグローバル生産を600万台に、2018年には売上高を1兆円とする目標を掲げています。同社の秦 孝之(はた たかし)社長は、「ジヤトコ全体の生産の中で3分の2がCVT、そして3分の1がステップATですが、CVTの比率は今後も増えていく方向になります。私は2ペダルで世界を変えたいと思っています。これからどんどん伸びていく新興市場でやはり安価でなければならないとすれば、通常はマニュアルトランスミッションを想定すると思います。もちろん、マニュアルトランスミッションの競争力は高いですが、2ペダルで乗り味が良くて、燃費を犠牲にすることがない良い商品がもしできれば、新興国においても快適な2ペダルというのは大きな市場性があると思います。それを我々は作りたいと思っています」と今後の見通しと意気込みを語りました。

円高のリスクに対応するため、2018年には同社の海外生産比率は70%を超える見込みです。

ページトップへ