NISSAN REPORT BLOG

RSS
TOP > レポート > 新型「ノート」開発者インタビュー ~プロダクトチーフデザイナー 前田敦~

新型「ノート」開発者インタビュー ~プロダクトチーフデザイナー 前田敦~

新型「ノート」のデザインの狙いについて、プロダクトチーフデザイナー(PCD)の前田敦に話を聞きました。

前田PCD

この車のコンセプトは“Energetic Clarity”“Spacious Comfort”この2つの言葉に集約されます。その意味は、“洗練と躍動のエネルギズム”“快活さを感じさせる上質空間”、この2つがKeyになっています。

元々「ノート」は非常に良い車で、実用性があり、コンパクトでありながらユーティリティもしっかりしている、それでいて、非常にspacious、広い。

そうした車の良いところを取りながら、そこにエコフレンドリー、さらにはエアロダイナミクス等、時代的な要素を加え、更に埋没しない個性、あるいはダイナミックさを表現するスポーティさを付加し、世界で通用する、どの成熟市場に行って、どんなハッチバックと競合しても勝っていける、そんなデザインをコンセプトとして作っています。

エクステリアですが、流麗さ、クリーンさということを実現する上でシルエットというのは非常に大事です。シルエットをうまく取らないと、色々なデザインのキャラクターをいくら作っていってもなかなか流麗な形になりません。車の骨格を決める時に、この流麗さを求めるサイドビューのシルエットをうまく作っていけないかというのは最初に考えたことでした。

独自のプレゼンスがあるということを実現するために、フロントフェイスには独自のデザインをもってきています。それはヘッドライトとグリルが嵌合(かんごう)する新しい目力を持ったフロントフェイスのデザインです。

目のバランスというのは、目、鼻、口があって、初めて一つの顔になります。グリルの部分を一緒に考えて、より強い目力を作れないかということで、グリルとヘッドライトが嵌合(かんごう)した新しい考え方のフロントフェイスをつくりました。

ボディサイドでは、機敏さ、はつらつとした躍動感を表現するために“スカッシュライン”というものをもってきました。

テニスや他の球技と違って、スカッシュの球はレスポンスが非常に早いのが特徴です。その動きをこのボディサイドのキャラクターで表現していることもあり、それを“スカッシュライン”と総称するようになりました。

リアに関しては、リアコンビからリアウィンドウに流れる一連の流れが、他の車、例えばZとかジュークとかでやっているブーメランシェイプを応用した新しい構成になっています。

この車は、色々なところに動きがあります。これは、車が止まっているところで単に良いということではなく、動いた時にどれだけ躍動感をもてるか、街中で走っている姿を見たときにどれだけ躍動感をもてるか、そこをキーに色々なところをデザインしています。

インテリアで狙っているのは、“Comfort”“Personalize”です。この2つの要素を1つのインテリアで実現しようということです。

インテリアの上面にある砂紋ラインと呼ばれるラインですが、これは運転席に座ったときの囲まれ感、Driver’s oriented感を表現しており、助手席に乗ったときはドライバーとの一体感と広さ感を表現しています。

波のように動く感じではなく、ジェントルに動いていく大きなムーヴメントがある種の“動き”と、ある種の“静謐(せいひつ)”な落ち着き、この2つを表現するものとして非常に適当であろうと、そういう考えをもってこの砂紋というものを持ってきています。

この車の良さというのは、どの席に乗っても、それぞれの席なりの楽しみがあるということです。

例えば、運転席に乗った時には、エコメーターがあり、ステアリングが充実していて、運転する楽しみをワクワクした感じと共に刺激してくれるエレメントがあります。

「日産エコメーター」という新しいエコインジケータが付いた新しいメーターですが、ここで一番考えたのは、光による演出表現をどうやっていくか。

数字を読むことで認識できるという考え方もありますが、やはりドライバーがリラックスして、リラックスしながらエコを認識できる。小さな針を読んで、数字を考えながらエコを考えるのではなく、もう少し直感的にお客さまがエコを実感できるような工夫してデザインしました。

クラスターCと呼ばれるところには、非常に奢った(おごった)コーディネーションがされています。ここはこの車のプレミアム度を決定付けるところなんですが、素材のコーディネーション、つまり、単に高い素材を使うということではなく、クロームのディティール、そしてシルバーの加色、さらに艶のあるブラック等、マテリアルのコーディネーションで高いプレミアム度を高めています。

助手席に乗ったときには、やはりリラックスできること、ただリラックスできるだけではなく、ドライバーとの一体感もある。更に、後席に乗っていただくと非常に開放感がある。

これは、単にスペースがあるということだけではなく、様々な工夫がされていて、シートが少しコンパクトにできていたり、あるいはヘッドレストが少し小さく作ってあります。

通常、プレミアム感の高い車を作ろうとすると、”良い”シートを”大きく”作るのですが、あえてコンパクトにして広い空間でありながら人と人との距離が遠く感じない、一体感のあるインテリアを目指しました。

車のカラーラインアップは非常に魅力的ですが、それぞれの色が意味やキャラクターをもっていることが重要です。

ソニックブルーは“エコ”、“クリーン”、“流麗”さを感じさせる色として効果的な色です。単に色の好みだけでなく、その車のキャラクターとしてカラーを使う、そんな選択をして頂けるようなカラーラインアップになっています。

 

ページトップへ