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モスクワ国際オートショー始まる

トップレベルに達したモスクワ国際オートショー

モスクワ国際オートサロンはロシアの目覚ましい経済発展と、各国の自動車メーカーがいかにロシアでの成功を重要視しているかを証明しています。ブースを見て渡すと、今回のロシアで開催されたオートサロンが他の国際的な自動車ショーと同レベルまで発展したことが見て取れます。

モスクワのイベントがどのように変わり、この先どのように発展していくかを日産自動車の商品企画本部の副本部長であり、自動車産業を長年追ってきたフランソワ・バンコンが説明します。

モスクワ国際オートサロンについて

この場所に立っているだけで、モスクワのオートサロン全体のレベルが見て取れます。それは、まずハイクォリティな完成度が特徴です。LEDディスプレイの数々、ブランドを飾るキャッチフレーズの独創性、そしてエンターテインメント性と企画性は、このイベントが最高レベルのものであることを証明しています。自動車ショーとしては、ジュネーブ、フランクフルト、そして東京など、世界中のトップクラスの自動車ショーに並びます。世界中の自動車が集結している、非常にプロ意識の高い会場です。

 

日産「ジューク」

ここは「ジューク」が展示されているブースです。ジュークは、ロシアで最もよく売れているクルマなので、我々はこのクルマをモスクワ自動車ショーの最前線に持ってきました。このクルマこそロシアのお客さまの好みを象徴しているからです。ロシアのお客さまは個性の高い商品を好み、独創的な商品を好みます。物事をカテゴリーで分類することを好みません。それこそがこのショーの目指す性格であり、我々はそれを歓迎します。

以前にも増して、このショーは非常に独創的な雰囲気となっております。残念ながら、ロシア特産の商品はさほど多くはありませんが、これからは増えるでしょうし、質も年々上がっており、その兆しは随所で見受けられます。

ラーダ 「Xレイ」

このクルマがその一例です。ラーダはロシアの低価格車市場で40%のシェアを獲得しています。ロシアでは昔からいわゆる一般消費者向けのクルマを生産してきたので、この国の人々の考え方や思考を反映したこのクルマができるわけです。ここから先、ロシアはよりよい商品を開発し、急激に近代化していくでしょう。

「Xレイ」はコンパクトにまとまった、よりクロスオーバーなクルマです。コンセプト自体は新しくはありません。「ジューク」や「キャシュカイ」といったクルマのコンセプトを最初に導入したのは我々のほうが先です。しかし、ラーダのようなメーカーが独自のブランド力をアピールできていることは、この市場が成長している証拠です。

 

 

ロシア向けの商品開発

日産は世界の様々な地域で販売しており、地域に適応するよう開発しなければなりません。ロシアのお客さまの好み、道路や天候の状態、そして改善されていく生活水準は、ロシアで自動車をデザインし、生産する日産が全て考慮しなければならないものです。

成長し続けるロシア市場に適応するため、デザイン、開発、そして販売において、日産がどのようなことを心がけているかをモスクワ国際オートサロン出店車両を例にグローバル・チーフ・マーケタビリティ・エンジニアのジェリー・ハードキャッスルが解説します。

アルメーラ

「アルメーラ」が我々にとって重要なクルマなのは、ロシアの市場を対象にデザインし、開発した最初のクルマだからです。その過程にはいろいろな課題がありました。まずロシア特有の、様々な特質を対処しなければならなりませんでした。

その多くは環境と関係のある特質です。強烈に厳しい冬や、打って変わって非常に熱い夏などに対処しなければなりません。次に、道路の整備状況もあります。それは天候と非常に結びついています。気温の変化や、氷や雪、そして日常的な使用により道路の損傷が激しく、表面が荒くなっていることがあります。また、ロシアのお客さまはよく「ダチャ」と呼ばれる別荘に行くことがあり、高速道路からその家までの道路が荒く、整備されていないことが多いのです。

そういったニーズを考慮しながらこの自動車をデザインし、開発しました。サスペンションの強度を高め、特にスタビライザーや、後部のビームの剛性化を行いました。アンダーボディも強化するため、銅板をエンジンの下に付けました。また、車両下部のパイプや配線も守るため、鉄板で被せました。ホコリの量も多いですが、フロントガラスの視界を常に確保するため、ウォッシャータンクの容量も5Lにしています。さらに、汚れたトランクリッドを手で触れなくても良いように、内側にハンドルを取り付けました。ロシアの市場に適合するためにこのような装備を追加しました。

ジューク ニスモ

これが「ジューク ニスモ」の最終デザインであり、ルマンで登場して以来、初めてのモーターショー・デビューです。「ジューク」はロシア市場にとって非常に重要なクルマです。現在は日産で最も売れている車種で、ロシアのお客さまに大変大変ご好評いただいております。

先程の道路状況の話に戻りますと、最低地上高がBセグメント車にしては高いことも、人気の理由の1つです。クルマの前方を見ていただけますと、クリアランスの高さが分かるはずです。ロシアのお客さまは高い縁石に乗り上げて駐車をすることが多いため、これは重要です。デザインを気に入っていただいているのでこのクルマはロシアで大変人気ですが、我々としては日産のモータースポーツ・ブランドである「NISMO」をヨーロッパでも広めたいと考えています。

モータースポーツはヨーロッパではまだ黎明期ですが、関心は非常に強いです。シグナテック・ニッサンのチームからレースに参戦しているローマン・ウスチノフ選手も注目されています。これからモータースポーツの歴史を作っていくので、この独創性のあるクルマでそれを試みたいと思います。デザインなども工夫したので、より若い、エネルギッシュなお客さまに魅力を感じていただけるのではないかと思って、大きな期待を寄せています。

エクストレイル

このクルマがロシア市場で重要なのは、ここロシアのサンクトペテルブルグの工場で作られているからです。世界のどこで工場を開こうと、我々としては日産の質が保証された商品を世に出したいと思っています。このクルマはすでに販売しているので市場の中でこのクルマの質をモニタしていますが、このクルマが世界中で生産されているどの日産車と同レベルの品質であることを確信しています。イギリス、日本、そしてアメリカと同じ品質なのです。

それは市場にとって非常に大事であり、お客さまにもご好評いただいています。日産車だからというだけでなく、現地で生産されたクルマだから買っていただいているのです。そしてクルマを生産していくうちに、現地の部品も組み込んでいくことになります。つまり、今ここにあるクルマには、ロシア国内のサプライヤーから供給された部品も取り込まれています。そうすることで質を保証し、生産コストを抑え、ロシア国民の仕事を増やし、そしてそれら全てがこのクルマがより市場に受け入れられていく要因となります。

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