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ゴーン社長、カルソニックカンセイを訪問

 

サーキットを疾走するレースカー、オフロードを華麗に走る「エクストレイル」、そして街中を静かに進むEVカー。一見共通性の少ない車種ですが、実はそれらに使われている部品は、「カルソニックカンセイ」という同じ部品メーカーによって供給されています。

カルソニックカンセイ本社に展示された、金色の塗装の1千万台目のラジエーター

本社と研究開発センターを埼玉県に構えるカルソニックカンセイは、様々な車種のフロントエンドモジュールやコックピットモジュールをはじめ、多岐にわたる自動車用部品を設計しています。

カルソニックカンセイはホンダ、マツダ、BMWそしてルノーなど、多くの大手自動車メーカーの生産コストの削減に貢献しました。

しかし、カルソニックカンセイの収益のうち約80%は日産によるものです。日産はカルソニックカンセイをコストリーダーシップの目標に不可欠な存在であると考えています。

火曜日にゴーン社長はカルソニックカンセイの代表取締役、呉文精と会談し、より親密な協力関係を築くとともに、コスト削減戦略に関して意見を交わしました。

部品メーカーや自動車メーカーにとって、日本国内での生産のコストを抑えることは大変重要です。日産のゴーン社長はカルソニックカンセイがグローバル市場を重視していることを高く評価しました。事業拡大によって、より多様なクライアントとのビジネスが可能だからです。

両社の関係についてゴーンは次のように述べました。

「日産は事業のスリム化を図ると同時に、LCC諸国からの調達を推進しています。確かに、日産は日本円への依存度を軽減するべく、あらゆる活動を進めていますが、日本に問題があるわけではなく、問題は円高です。カルソニックカンセイをはじめとするサプライヤーは同様の取り組みを進めています。従ってある意味、サプライヤーは日産の取り組みと並行して活動を行っており、今のところ成長を果たしています。」

さらに、ゴーンはカルソニックカンセイが日産のサプライヤーであるだけでなく、パートナーであることを強調しました。

彼はカルソニックカンセイの従業員を前に、「パートナー企業には、自社に責任を持ち、相手にチャレンジすると同時に、自らもチャレンジを受け、日産をはじめとする、顧客と自社双方にとってためになる、ウィン・ウィンの関係を築いていただきたい思います」と語りました。

カルソニックカンセイは2005年に日産の連結子会社となりました。ゴーンは同社の営業利益率が7%を達成し、1兆円以上の売り上げを記録すると見込んでいます。

 

カルソニックカンセイについて、ゴーン社長が語る

 

カルソニックカンセイの研究開発センターを訪問したゴーン社長は、サプライヤーとの親密な協力関係を築くことの大切さと、GT-RからEVまで多車種の部品を国内で生産することの重要性について語りました。

Q1: 原価管理には多くの場合、サプライヤーとの緊密な連携が求められます。カルソニックカンセイをはじめとするサプライヤーは供給の質を維持しつつ、どのように原価管理に貢献しているのでしょうか?

ゴーン社長

カルソニックカンセイは日産の主だったサプライヤーの一社です。両社は長年に亘り、開発・サプライチェーン・購買・営業の面で、パートナーシップの精神のもと、協働してきました。ビジネス上のニーズに対する相互理解も深く、双方がメリットを享受する取り組みを進めています。つまり、カルソニックカンセイからは、品質・コスト、そして、日産の事業の発展に寄与する競争力のある提案をいただいているということです。

カルソニックカンセイは社内の連携がとれているだけでなく、カルソニックカンセイと日産両社の様々な機能部署が協力を続けることで、日産にとって魅力的な提案ができると同時に、カルソニックカンセイは日産にとって大口のサプライヤーで有り続けるでしょう。

先ほど、日産との取引が、カルソニックカンセイの総売上高の8割以上を占めていると説明がありました。同社はルノー、アフトワズ、三菱自動車、イスズ、スズキなど、日産以外のメーカーへの売上拡大に取り組んでいますが、総売上の8割以上を日産が占めています。これは、カルソニックカンセイと日産の良好な関係の賜物であり、今後も大事に育てていかなくてはなりません。

Q2: 日本国内生産を維持するべく、国内生産に使う海外からの調達部品を増やしていますが、大手メーカーである日産はどのように、国内のサプライヤー存続と本活動のバランスをとっているのでしょうか?

ゴーン社長

日産は事業のスリム化を図ると同時に、LCC諸国からの調達を推進しています。カルソニックカンセイも同様の取り組みを行っています。現在、カルソニックカンセイは様々な地域から調達した部品を使って生産しています。従って、カルソニックカンセイも日産と同様に、LCC諸国からの調達を増やしているのです。

確かに、日産は日本円への依存度を軽減するべく、あらゆる活動を進めていますが、日本に問題があるわけではなく、問題は日本円です。カルソニックカンセイをはじめとするサプライヤーは同様の取り組みを進めています。従ってある意味、サプライヤーは日産の取り組みと並行して、活動を行っており、今のところ、成長を果たしています。

 

Q3: カルソニックカンセイは電気自動車の部品の製造も担っています。今後の電気自動車市場の見通しと、国内外における日産の電気自動車生産の拡大計画を教えてください。

ゴーン社長

電気自動車市場は大変有望です。現時点では、販売は停滞しており、その原因を究明しているところです。販売が芳しくないのは、商品に対する不満があるからではありません。事実、日産リーフは品質・信頼性の面で極めて優れており、お客さまにもご好評をいただいています。ただ、航続距離に対する不安が一部あるようなので、不安を払拭するべく、取り組んでいます。一方、インフラ整備の不足に対するご指摘を多くいただいています。また、クルマの再販や、次世代バッテリーについての声もあります。

従って、日産は対応しているところですが、電気自動車は有望です。いずれ、大きな市場となり、以前から申し上げていますように、世界の全体需要の1割を占めるようになると予想しています。その根拠の一つに、最近、中国政府が、2020年までに電気自動車を含む新エネルギー車を累計で500万台販売し、2020年までに200万台の生産能力を中国国内に確保すると発表しました。加えて、ロンドンのボリス・ジョンソン市長はロンドン市内で営業する全てのタクシーをゼロ・エミッション車にすべく取り組んでおり、日産とも共同活動を進めています。今後も同様の動きが増えていくでしょう。従って、電気自動車は将来有望であり、社会に求められています。市場が育つまで粘り強く頑張っていかなくてはなりません。

 

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