2012年10月11日
レッドブルF1ドライバー マーク・ウェーバー選手インタビュー
鈴鹿でのF1日本グランプリ(GP)を終えたレッドブルF1チームのマーク・ウェーバー選手を迎え、鈴鹿の結果と次回の韓国戦を含めた今シーズンの見通しについてインタビューしました。
Q1: 日本GPについて、ご自身とチームのパフォーマンスは?
ウェーバー:
このレースに関しては微妙な思いがあります。マシンの性能はとても良かったのですが、2台のマシンともそれを発揮しきれませんでした。もちろんセバスチャン(ベッテル選手)はうまく走り優勝しましたし、チームにとってとても素晴らしい結果を出しました。
しかし、個人的には、日本GPでもっと多くの成果を出したかったですね。第2コーナーで他のマシンとひどく接触してしまい、そこからリカバーしなければなりませんでしたからね。
とはいえ、ポイントを獲得しましたし、僕自身が最大限にできる範囲で結果を得られた有意義なレースでした。別の戦略という観点でも意味のあるレースだったと思います。
最終的には、自分たちを叱咤激励し、今週末の韓国GPに挑まなければならないという気持ちになりました。
Q2: 次の韓国レースも含め、今シーズンの残りのレースに対する見通しは?
ウェーバー:
鈴鹿ではいい意味で得るものがありました。今年は、サーキットの状態によって各チームに浮き沈みもありました。
コースがいかに温度の影響を受けやすいものか、そして、それが各チームのパフォーマンスを大きく左右するということも分かりました。シーズンも終盤に差し掛かっていますが、この鈴鹿の結果から私たちは自信を得たと思います。
マシンの状態は良好ですし、そしてシーズンを通じて進化してきています。言うまでもないことだけど、セバスチャンと僕はマシンに大きな信頼を寄せているんです。
あとは僕たちが精一杯力を出し、レースに勝ち、最高の気分で今シーズンを終えるよう頑張るだけですよ。
Q3: 日頃世界最速のクルマに乗ることを仕事としていますが、市販車のGT-Rはどんな感触ですか?
ウェーバー:
僕らのレベルのドライバーになると、高性能車のドライビングにはとても敏感になります。特に路上で運転する場合は、質が高く、そして速いクルマを好みます。
曲がる、止まるの反応がよく、パワーのあるクルマが好ましいですのですが、GT-Rはそういうクルマです。かなりのスピードも出るしね。もちろん、公道では慎重に運転しますよ。
限界に挑戦することが仕事の僕らにとって、GT-Rには多くのレース技術が搭載されており本当に素晴らしいクルマなんです。この技術こそモータースポーツの本質です。その多くが、クルマを動かし、より安全な車を作り、そしてより良い車社会を作り上げていくと思っています。