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2012年度第2四半期決算:志賀COOインタビュー

日産自動車は6日、2012年度上期の決算を発表しました。内容と背景について最高執行責任者の志賀俊之が解説します。

本日、第2四半期決算が発表になりましたが、主要となる指標と、それによって日産が置かれる位置づけを教えてください。

最高執行責任者(COO) 志賀俊之

日産はここ数年、大きな成長率を出しているわけですが、2012年の上期もグローバルな販売台数が247万6000台ということで、対前年比11.3%、二桁増を果たすことができました。

したがって少し円高の中で、売上高は非常に厳しいのですが、売上高も4.1%増の4兆5468億円という形で増収の決算となりました。ただ、残念ながら営業利益のところはわずかですが2,780億円で少し前年を下回ったのですが、それでも営業利益率としては6.3%という数字です。

新興国で成長していますし、当然アメリカでもあるいはヨーロッパでも、非常に厳しい状態の中でも、グローバルに成長しているというところで、これは通期の決算にならないとどれくらいのランクのところにきているかは判りづらいですが、この環境変化が厳しい状況のなか、あるいは円高が以前として高止まりして厳しい中では、比較的いいところの決算をしているのではないかなと思います。

欧州での景気減速や中国でのデモ、また長期的な円高が続いていますが、それらリスク要因は今後どうなっていくと見ていますか?

志賀COO

今年5月に発表した今年度の見通しに対しては、今回残念ながら1,250億円という大きな下方修正がありました。当初、我々は見通しとして、82円の為替レートで見ていたのですが、やはり今の足元をみますと下期80円で見込んで、通期では79円70銭という80円を切る円高の高止まりをしています。

とくに円に対して新興国の通貨も非常に弱くなっていて、たとえばロシアのルーブルであったり、ブラジルのレアルであったりという通貨のインパクトも受けています。

それと、日産の決算は実は我々は4月から翌年の3月までの決算ですが、中国に関しては1月から12月の暦年の決算をしています。それを連結していまして、したがって1月から6月までの中国の業績が、今回我々の4月ー9月の業績に連結されています。つまり9月に発生した中国の反日運動以降の影響が、我々の下期(の実績)に反映されます。

先ほど上期はおかげさまで6.3%の営業利益を出しましたといいましたが、実は下期にこの今起こっている中国の販売の減少がもろに我々の財務に対する影響として出てきます。それの影響額を織り込んで、トータル1,250億円の下方修正、5,750億円の新しい見通しとしたのですが、ひとつは円高の状況、それから中国のインパクト、これらは我々としてはできる限りいろいろな手を打っていますが、これがいつ完全に終わるのかというのが、政治的な案件になっていますので、残念ながら我々としては予想できないものなので、少し大きめに見ています。

それと、さらに悪化する欧州の経済という、三つの外的要因を含めて、残念ながら我々としては当初立てた見通しで行きたかったですが、この三つの外的要因というのはなかなか我々でコントロールできないので、少し下期に関しては厳しい決算の見通しになっています。

日産の中期経営計画のパワー88はそれでも順調に推移していると理解していますが、今後下期から来期に向けてどういった点を注視しなければなりませんか?

志賀COO

日産パワー88の中で、様々な事業の拡大ということで、先日もタイでの新工場を発表いたしましたが、やはり中国の依存が日産の場合25%ですから、中国ではなくてそれ以外の新興国、アセアン、インド、ブラジル、ロシアといった地域で均等に拡大させることによって、全体的な成長を果たしていきたいということがあります。

それから円高が続いていますし、他社も含めてコストに関してはどんどん競争が厳しくなっています。そういう意味では我々としてさらにコストの面で競争力を高めるということ、それをきっちりやっていくということが非常に重要になってきます。

それから日産パワー88のひとつの大きな柱であるブランドのパワーについて、コストもがんばりながら、同時にブランド力を上げていく、その力を持って日産として利益の拡大を図っていく、あるいはお客さまの信頼を得ていく、そういうところが非常に重要ですので、日産パワー88の成功は、ある意味ではブランド力を上げていくというところにかかってますから、そこはしっかりこれからもやっていきたいと思っています。

 

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