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アテンション・プリーズ!

実は、日産の工場の中は音楽であふれているんです。

この音楽を鳴らしているロボットの役割は、地面に貼りつけられた磁気テープに沿って移動し、各生産ラインに必要な部品を供給することです。

朗らかなメロディに乗って移動するこれらの無人搬送車(Automated Guided Vehicle、以下AGV)は元々日産の製造技術部門により考案・試作が重ねられ、現在は日産の関連会社である愛知機械テクノシステム(株)によって製造されています。

AGVが組み立てられる作業ライン

AGVは一台一台手で組み立てられます。

マイコンと呼ばれるマイクロコントローラがドライブユニットに組み込まれ、低床タイプや台車タイプ、特別仕様に加え、キット販売ロボットを納品先でカスタマイズできるものもあります。

愛知機械テクノシステム(株)は年間で400台までAGVを作っていますが、これまで1450台が各地の日産工場で活用されました。

「キャリービー」と呼ばれるAGVの製造ライセンスは日産が持っていますが、愛知機械テクノシステムは独自の特許も開発してきました。

愛知機械テクノシステム(株)代表取締役社長 吉田一也氏とAGV

では、AGVはどんなメロディを奏でるのでしょうか?

愛知機械テクノシステム(株)代表取締役社長の吉田一也氏によれば、各AGVに搭載されたソフトウェアには、「メリーさんの羊」や「サザエさん」のテーマソングなど、6曲プリセットされているとのこと。

「それぞれお客さんの好みで、ダイアルスイッチで6曲の中から選ぶことができます。一般的に多く使われているのが『サザエさん』だと思います」と吉田氏は語りました。

トヨタやホンダ、三菱など日本国内の自動車メーカーにとってはお馴染みの曲かもしれませんが、これらのメロディはGM、フォルクスワーゲン、フィアット、そしてヒュンダイなど海外メーカーの工場でも奏でられます。

しかし、音楽の本来の目的はただ雰囲気をつくることではありません。

「アテンション・プリーズ!(ご注意ください!)です」と吉田氏は説明しました。

また、AGVはただ歌が上手なだけではありません。連続稼働約8時間のバッテリーが空になると自ら移動して充電するものや、自動的に他のAGVと結合することもできるものもあり、非常にスマートなのです。

吉田氏はAGVのプリセット曲について「今は固定で標準的に設定しておりまして、お客さんの必要に応じては変えることは可能だと考えております」と示唆しました。

その日が来るまで、ここはもう一度「サザエさん」をリクエストしてみましょう。

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