2013年4月5日
2013年SUPER GT開幕に向け、ニスモチーム出陣式が行われる
勝利は技術と努力によることは言うまでもありませんが、それだけではありません。
ドライバーやエンジニアをはじめとした、ニスモチーム全員が見守る中、ついに「GT-R GT500」に御神酒が注がれました。
長い冬は終わり、いよいよ2013年SUPER GTが始まろうとしています。
毎年恒例である出陣式は、もともと武士が戦場へと赴く際の儀式がルーツであり、戦国時代から受け継がれてきた伝統とも言えます。
ニスモの宮谷正一社長は「当時は戦いに挑む前に、皆が無事に戻り、勝利を収めるよう祈りました。この出陣式はニスモの従業員、チームディレクターやドライバーなどが一同に集まり、皆で勝利する気持ちを共有する良い機会なのです」と語りました。
昨年はロニー・クインタレッリ選手がパートナーの柳田真孝選手とともにチャンピオンとなり、二連覇という快挙を成し遂げました。
当然今年も三連覇に向けて、ニスモのワークスカーに乗り込みます。
クインタレッリ選手は「いい気分だよ。特に、シーズン開始時にあまりコンディションが良くなかった中で、徐々に調子がよくなってチャンピオンになったのでね。いろいろと辛かった中でも、最後は目の前に『チャンピオン』という文字で報われた。すごく気持ちがいいので、また経験したいね」と意気込みを語りました。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手もサーキットに戻るのが待ちきれない様子でした。
オリベイラ選手は「とても興奮しているよ。長いことレースに出ていないけど、僕はレースが大好きなんだ。テストもいいけど、レースはやはり真剣勝負だから結果にこだわらなければならない。最初のレースが待ち遠しいよ。岡山のサーキットは気に入っているから、早くクルマに乗り込んで予選を始めたいよ」と語りました。
儀式を終えると、そのままレースの最終準備に入ります。
トラックにマシン、ピット装備、そして必要なものをすべて積み込むと、サーキットへの長い道のりが始まります。
もちろん、勝利への望みもしっかりと抱えて。