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日産「DAYZ(デイズ)」生産・開発現場を取材

6月6日、日産の新型軽自動車「DAYZ(デイズ)」が発表発売となりました。

このクルマは、日産と三菱が2年前に設立した合併会社「NMKV」によって開発、生産され、両社の力が結集された待望の商品であり、軽自動車市場において新たな品質と性能の水準を定義するものと期待されます。

「デイズ」の属する軽自動車のセグメントの歴史は戦後に遡ります。

当時、戦後復興を目指す日本において実用的な移動手段として、登録車と比べて低い自動車税や低燃費という優位性で発達してきました。軽自動車は規格で車両寸法が定められおり、その手軽さで人気となりました。

昨年の国内自動車販売の約4割近くを占め、昨年時点での保有台数は約1,800万台以上になります。

軽自動車への取り組みを強化すべく、日産は三菱と2011年に提携し、共同でのこの車種の企画、デザイン、開発がスタートしました。

2012年の7月、「三菱水島チャレンジ」により開発に拍車がかかりました。

日産の西川廣人副社長を含む三社の幹部が、立ち上げ準備が進む水島工場の施設や生産ライン視察し、共同事業の目標を再確認しました。

数か月後、日産の最高執行責任者志賀俊之が自ら「デイズ」試作車のハンドルを握り三菱自動車の岡崎テストコースで試走しました。

デザインモデルは抑揚のあるパネル形状によって独特なエクステリアデザインを持っていました。

また、志賀のフィードバックにより、さらに競争力のある燃費性能や、広いインテリアを誇る「デイズ」の誕生へとつながりました。

昨年9月、2014年に発売予定の「DAYZ」シリーズ第2弾となるスーパーハイトモデル投入に関する会議に出席した際、三菱自動車の益子修社長は共同事業の競争優位性を次のように説明しました。

益子社長は「私ども単独ではなかなか戦うのは難しいですが、日産と一緒にやることでボリューム(台数)も十分に確保できますし、日産から技術も含め様々なノウハウを投入することで、(先行する同業他社)二社と充分に戦えるようになると思っています。来年出てくるクルマを楽しみにしています」と言いました。

4月に最終テスト走行が行われ、「デイズ」の生産開始が間近に迫りました。最終的な商品を確認した志賀は予想以上に満足し、「デイズ」と「デイズ ハイウェイスター」が、滑らかな加速や静かなエンジン、インテリアの居住性といった『日産らしさ』を軽のセグメントにも投入できることを確信したといいます。

志賀は「たとえ基礎のモデルは同じで、日産と三菱の車種が同じサイズであっても、私たちは『デイズ ハイウェイスター』が『セレナ』のようにまぎれもない日産アイデンティティを持っていると思っています。そしてこちら(『デイズ』基準車)は『ノート』に似ていて、面白いです。逆に、三菱のクルマは三菱のアイデンティティを醸し出しているように見えます」と「デイズ」の特徴について話しました。

生産は5月初頭に開始され、工場で第1号車のオフライン式が行われました。

このクラスではトップの燃費性能を誇り、軽自動車初の最新技術などを搭載した「デイズ」と三菱の相当車種は、軽の新基準と、企業提携の新たな形を世に提示しました。

益子社長は「日産と私どもで先行する三社を追いかけていきますが、やる以上は我々も4強と言われるように(頑張ります)。できれば(セグメントシェア)1/4と言いたいところですけれども、いきなり1/4というのもなかなか高いハードルでしょうから、全体のなかで、両方あわせて20パーセントくらいはマーケットシェア確保ができるように是非頑張っていきたいですね。販売面では競争する訳ですけど、それは切磋琢磨していい結果を残せるようにしたいと思っています」と、軽自動車市場への参入に対する意気込みを語りました。

このユニークなパートナーシップは、両社の事業の今後を支える重要な位置づけとなるでしょう。

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