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日産、自動運転技術の開発を加速

近い将来、クルマには「自動モードを作動します」という新たなアラーム音が聞こえてくるかもしれません。

日産は、商品化可能な自動運転車を2020年までに開発し、販売する計画を8月27日、報道用イベント「日産360」で発表しました。

自動運転技術を搭載したクルマは、次世代テクノロジーを含む様々な技術によって自動的に車線変更をしたり、衝突を回避しながら一般道や高速道路を走ります。

米国カリフォルニア州アーバインで行われているイベント「日産360」で、アンディー・パーマー副社長は、現在の電気自動車、日産「リーフ」のように最先端技術をより多くのユーザーに届けたいという日産の意気込みを説明しました。

パーマーは「当社は2020年までに自動運転車を投入し、2世代に亘るライフ・サイクルの間に全ラインアップに自動運転車を展開します。つまり、重要な2本の柱であるゼロ・エミッションと死亡事故ゼロに向けた取り組みを更に充実させたのです。自動運転車は死亡事故ゼロを目指す活動の一環です。」と話しました。

自動運転技術の本格的は実験を行うため、日産は既に日本ではテストコースの建設を進めています。自動運転はアラウンドビューモニターやレーザーレーダー、先進の人工知能やアクチュエータを組み合わせることで渋滞を減らし、乗車中のマルチタスキングを可能とすることが期待されています。

米国では毎年約6百万件の自動車事故が発生しており、その約93%は人的ミスによるものです。

自動運転は安全性に加え、 高齢者や身障者により大きな社会的独立とモビリティを提供できることが期待されています。

日産はオクスフォード、MIT、スタンフォード、東京大学といった機関や大学と協力し、次世代テクノロジーの開発を進めています。

R&D部門担当の山下光彦副社長は今後、自動車が進化するにつれてより高性能の人工知能を持つようになると語ります。

山下は「自動運転は大きなポテンシャルを秘めていると思います。これから先、より多くの知識を蓄積し、交通状況に応じて判断をし、データベースを充実させていくことでクルマの人工知能の性能向上を計ります。そうした意味でこのクルマには大きな可能性があります」と想いを語りました。

自動運転は今後日産「リーフ」以外の車種にも搭載し、近い将来は電気自動車同様、ごく普通に道路で見かけるクルマとなるかもしれません。

自動運転車 パーマー副社長インタビュー

8月27日、日産自動車は2020年までに自動運転車を発売すると発表し、電気自動車日産リーフと同様に、モビリティのあり方を変える意気込みを見せました。

カリフォルニア州アーバインの日産360の会場で同発表を行った副社長アンディ・パーマーにメディアセンターが話を聞きました。

Q: 日産自動車は自動運転技術について大々的な発表を行いましたが、詳細を教えてください。

A: 当社は再び世界に衝撃を与えたと思います。2008年のグラウンドホッグ・デー(2月に米国で行われる季節行事)にゼロ・エミッションの領域でリーダーになると宣言した時のように、また世界を驚かせました。

今日発表しましたように、当社は2020年までに自動運転車を投入し、2世代に亘るライフ・サイクルの間に全ラインアップに自動運転車を展開します。

つまり、重要な2本の柱であるゼロ・エミッションと死亡事故ゼロに向けた取り組みを更に充実させたのです。

自動運転車は死亡事故ゼロを目指す活動の一環です。

Q: 数年後、自動運転車はどのように使われるようになりますか?

A: 一朝一夕では難しいですが、既に長年に亘り、自動運転車の実現に向けた取り組みは進んでいます。

例えばABSは、今は無関係に見えるかもしれませんが、これも機械が人の操作をオーバーライドする技術です。最近のものでは、ドライブ・バイワイヤやダイレクト・ステアリングも自動運転技術を支える土台を構成しています。

車線逸脱防止支援システムやインテリジェント・ブレーキアシスト、ステアリング、スロットル、ブレーキ、シフトの電子制御、アラウンドビューモニターのカメラ、センサー等も自動運転車の要素技術であり、あとはそれらをまとめる「ブレーン(脳)」の部分を追加するだけです。

この「ブレーン」の追加が最大の課題ですが、当社はそれを2020年までに実現すると発表しました。

残るは発売に向けての規制変更等の環境整備です。

Q: 自動運転車のテストコースも発表されましたが、今後どのように、いつまでに活用されますか?

A: テストコースは2014年度末までに完成します。

多額の投資を伴いますが、これは当社の自動運転技術に対する強い決意の証です。

テストコースには作り物のセットのビルではなく、本物の建屋を建設して評価実験を行うため、大規模な投資がかかります。

自動運転技術には学習能力があり、収集したデータをもとに、独自の地図を作成し、その地図と現実との相違を検知します。

興味深いのは、例えば「グーグルカー」との違いです。当社の考える自動運転車には必要な装備がすべて搭載され、コネクテッド・カーに頼る必要はありません。

とはいうものの、電気自動車、コネクテッド・カー、そして自動運転車にはシナジー効果があるため、当社はこれらの戦略をまとめて推進することができます。当社の自動運転車は自動走行するため、クルマのためのインフラは必要ありません。

Q: 日産自動車は今後、複数のパートナー企業・機関と開発を進めていきますが、どのようなところと協業しますか?

A: まだ具体的な発表はしていませんが、複数のサプライヤーと協力することになります。

技術の面では、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、オクスフォード大学、東京大学をはじめとする10の大学と共に様々な研究を行っています。

そもそもシリコンバレーにオフィスを構えたのも、シリコンバレーで生まれる革新技術にアクセスし、採用するためです。ご想像通り、数々のパートナーと協業していきます。

今日、乗っていただいた自動運転車は100%日産内製で、すべて自前で行う力はありますが、更によいものを目指し、パートナーと協力する用意があります。

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