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日産「リーフ」の使用済バッテリーを世界で初めてメガソーラーの蓄電池に活用

 

大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲」には大型蓄電池システムを備えたメガソーラーがあり、世界で初めて電気自動車(EV)の使用済みバッテリーを蓄電設備として再利用する実証事業が行われています。夢洲の丘の上にある『大阪ひかりの森』と名付けられたこのメガソーラーには3万6千の太陽光パネルが接地されており、複数の企業が参画しています。

 

住友商事の尾関麦彦氏は「(大阪ひかりの森は)弊社が参加企業8社とともに進めているプロジェクトです。今回、この10メガワットのメガソーラーからの出力データを私どもの蓄電池設備でリアルタイムに出力を制御する実証を行っております」と説明します。

日産自動車と住友商事の合弁会社「フォーアール(4R)エナジー」– 4RはReuse(再利用)、Resell(再販売)、Refabricate(再製品化)、Recycle(リサイクル)の略 — はEV16台分のバッテリーパックを使用し、太陽光パネルからの電力と蓄電池からの出力をモニターし、制御しています。

4Rエナジーの牧野英治社長によると、太陽光や風力などの自然のエネルギーは天候に大きく左右されるため、この世界初のバッテリーマネジメントシステムが安定した電力供給に貢献するとのこと。牧野社長は「EVの電池はクルマの使われ方によって劣化の度合いや性能が違ってきますから、それをいかに最適にコントロールするかというのが、4Rの技術です」と述べました。

このプロジェクトは、環境省の2013年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」に選定され、今後3年間、大型蓄電池システムを安全に運用する技術を確立します。日本では、2016年に電力市場の自由化が予定されています。

日産「リーフ」のバッテリーは5年10万キロ走行後も約7割の性能が残っていると言われています。住友商事の野中紀彦部長は、4Rエナジーと協力しおよそ5年後には商用化を目指したいとしています。

野中部長は「将来的に狙いたいのは発電や送電の部分で、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは需要に見合った発電ができる装置ではないので需要と供給のアンバランスが生じるおそれがあります。従ってこうしたところにパワーストレージ(蓄電池)を介することによって需要と供給のバランスを取る、あるいは電力品質を一定にキープするといった機能が期待されると考えております」と展望を語りました。

このプロジェクトでは、太陽光発電による出力の変動を抑制する効果を測定するほか、再利用されたEVの蓄電池から送出される電力は大阪市内に供給され、未来を照らす明かりのエネルギーとなります。

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